ケアマネージャーとは?資格はいるの?基本的な給料形態や仕事内容をご説明! | 滋賀介護ジョブセンター

ケアマネジャーとは?資格はいるの?基本的な給料形態や仕事内容をご説明!

ケアマネジャーは、正式には介護支援専門員と言います。2000年の「介護保険制度」の導入とともに生まれた資格で、「介護保険法」に規定された専門職のひとつです。一般的には「ケアマネ」と略されることの多い職業ですが、具体的にはどのような仕事をしているのでしょうか?
ケアマネジャーになるために必要な資格や条件、給与形態なども合わせて見ていきましょう。

ケアマネジャーの仕事内容とは?どんな種類があるの?

ケアマネジャー(介護支援専門員)とは

ケアマネジャーとは、介護が必要な人が適切な介護サービスを受けることができるように様々な調整を行う、いわば「介護保険制度のコーディネーター」です。
ご利用者やご家族のニーズに寄り添ったケアプランを作成したり、地域の事業所や施設と連絡や調整を行うことで、ご利用者が必要なサービスを受けられるように手配したりなど、サービス事業所とご利用者をコーディネートすることがメインの業務といえるでしょう。
また、ご利用者が事業所や施設に対して要望やクレームを伝えにくい場合に、間に入って代弁を行ったり、逆に事業所や施設側からの意見をご利用者にお伝えしたりなど、ご利用者とサービス事業所を繋ぐ大切な役割を担っています。

ケアマネジャーの種類

ケアマネジャーには、居宅介護支援で働く「居宅ケアマネジャー」と、特定の施設で働く「施設ケアマネジャー」の二種類の働き方があります。

居宅ケアマネジャー

居宅ケアマネジャーは、訪問介護やご家族による介護など、自宅での介護サービスを受けている方を対象にケアプランを作成します。
ご利用者の担当件数は最大35件程度と少なめですが、その分ご利用者一人ひとりに合わせたケアプランの提案が求められます。幅広い選択肢の中から最適なプランを選ぶことが必要なため、より深い知識や経験、提案力が必要な点が特徴といえるでしょう。

施設ケアマネジャー

施設ケアマネジャーは、介護老人保健施設や介護付き有料老人ホームなどの施設に属し、その施設を利用する方を対象にケアプランを作成、提案します。
担当件数は100件程度と、居宅ケアマネジャーよりも多くなりますが、所属する施設の方針やサービスに基づいたケアプランを提案することがほとんどです。
施設での生活を前提に、ご利用者がご利用者らしく暮らし続けることができるように提案を行うことが特徴といえるでしょう。

資格がないとできないの?ケアマネジャーに向いている人とは?

ケアマネジャーに向いている人

ケアマネジャーの仕事で特に大切なのは、コミュニケーション能力です。
ご利用者やご家族の生活スタイルやニーズを把握し、会話を重ねてご要望を聞きとらなければなりません。そのニーズを踏まえたうえで最適なプランを導き出し、ご利用者やご家族にも分かりやすく提案する力が求められます。
また、介護保険内では難しいことを要望されたときなど、断らなければならないシーンも出てくるでしょう。無理なことは「無理」とはっきり言うことができる、精神力も必要です。
何度もご利用者の元を訪問したり、役所や施設、病院などの手続きを行ったりなど、外回りの業務が多いのもケアマネジャーの仕事の特徴のひとつ。担当者数が多ければ多いほど、フットワークの軽さが大切になってきます。
普段からご利用者やご家族とのコミュニケーションを大切にし、ダメなことはダメと伝え、フットワーク軽く動ける方であれば、ケアマネの仕事に大きなやりがいを感じることができるのではないでしょうか。

ケアマネジャーの給料って介護職員とどれくらい違うの?働き方の違いについて

ケアマネジャーのお給料ってどれくらい?

令和2年のデータによると、ケアマネジャーの平均給与額は、
・常勤:実労働時間158.0時間/月で357,850円
・非常勤:実労働時間104.8時間/月で282,390円
と、いう結果となっています。
一般介護職員とのデータと比べてみましょう。
同じく令和2年のデータによると、介護職員の平均給与額は以下の通りです。
・常勤:実労働時間159.3時間/月で315,850円
・非常勤:実労働時間99.2時間/月で196,630円
介護職種の給与額は、平成24年から始まった処遇改善手当などの影響もあって右肩上がりとなっています。

ケアマネジャーは処遇改善手当の支給対象ではありませんが、一般の介護職員と比較すると、約40,000~80,000円ほど給与差があることが分かります。

一般の介護職員との働き方の違い

一般の介護職員との大きな違いは、「介護実務を行わない」という点といえるでしょう。介護職員を兼任している場合もありますが、ケアマネ専任として雇用されている場合は、介護実務を行うことはありません。
また、夜勤や遅い時間帯の業務を行わないケースも多いため、体に負担がかかりにくい点が特徴です。

データによると、介護職員の平均勤続年数は、
・常勤:「8.1年」
・非常勤:「7.2年」
に対し、ケアマネジャーは、
・常勤:「10.8年」
・非常勤:「10.4年」
と、約2年長くなっています。ケアマネジャーは身体的負担が少ない分、勤続年数も長い傾向にあるということなのでしょう。

(※出典:令和2年「厚生労働省『介護従事者処遇状況等調査:結果の概要』」)

研修や更新が必要!?ケアマネジャーになるために何をすればいいの?

ケアマネジャーになるためにすべきこと

ケアマネジャーになるためには、以下の4つの点を抑える必要があります。

【1】資格の受験条件を満たす
『保健医療福祉分野(医師、看護師、社会福祉士、介護福祉士など)での実務経験が5年以上、かつ900日以上』という条件を満たしていることが、ケアマネジャーに必要な条件です。まずはこの条件を満たすことから始めましょう。

【2】「介護支援専門員実務研修受講試験」を受験し、合格する。
①の条件を満たすことができたら、所属している施設や事業所に「実務経験証明書」を発行してもらい、「介護支援専門員実務研修受講試験」を受験しましょう。「介護支援専門員実務研修受講試験」とは、介護保険制度や要介護認定など、ケアプランの作成に必要な専門知識を有していることを確認するための試験です。

【3】「介護支援専門員実務研修」を受講し、修了する
②の試験に合格した方のみ、受講が可能な研修です。15日間(87時間)の講義と演習、3日間の実務研修で構成されており、全日程受講する必要があります。

【4】「介護支援専門員証」の交付を受ける
③の研修が修了したあと、各都道府県に申請を行うことで「介護支援専門員証」を交付することができます。この証が交付されて初めて、ケアマネジャーとして働くことができるようになります。

ケアマネジャー資格の更新研修について

「介護支援専門員証」には5年間の有効期限があります。有効期間の満了日までに特定の研修を修了し、証明書の更新を行う必要があるので、注意しましょう。

滋賀県での資格更新の手順は以下の通りです。
①受講対象の研修と案内時期の確認を行う。
過去の研修履歴や業務期間によって受講対象の研修が異なります。受講対象の研修と、おおよその時期を県や研修機関のホームページなどで確認しておきましょう。

②申込書と添付書類を揃え、研修実施機関へ申込を行う。
時期が来たら、必要な添付書類を揃え、記載した申込書と共に研修実施機関に申込を行います。

③受講料・テキスト代の振込、事前課題の提出を行う。
県より「受講決定通知」が送付されてきたら、同封書類をもとに受講料やテキスト代の振込、事前課題の提出を行います。

④研修を受講し、「研修記録シート(受講直後)」を研修実施機関に提出する。
研修の受講直後に、研修実施機関へ「研修記録シート」を提出します。研修後は、学んだことを日々の業務に活かして働きましょう。

⑤「研修記録シート(受講3カ月後)」を研修実施機関に提出する。
研修受講より3カ月後に、再び「研修記録シート」を研修実施機関に提出します。

⑥修了証明書受理後、証の更新申請を行う。
県より「修了証明証」が交付されたら、有効期限内に資格証の更新申請を行い、更新されたことを確認して完了です。

資格の更新には期限厳守のものが多く、案内も複雑です。期限ギリギリになって焦ることがないように、余裕を持って行動することをおすすめします。

滋賀県の介護支援専門員実務研修受講試験の合格率

滋賀県の過去5年間の受験者数と合格率は以下の通りです。

令和2年
受験者:496人
合格者:82人
合格率:16.5%(※全国合格率:17.7%)

令和元年
受験者:480人
合格者:97人
合格率:20.2%(※全国合格率:19.5%)

平成30年
受験者:450人
合格者:53人
合格率:11.8%(※全国合格率:10.1%)

平成29年
受験者:1,335人
合格者:320人
合格率: 24.0 %(※ 全国合格率:21.5%)

平成28年
受験者:1,214人
合格者:163人
合格率:13.4 %(※ 全国合格率:13.1%)

(参考:厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/hoken/jissi.html)

2018年(平成30年)から指定業務の幅が狭くなり、受験者数が大幅に減少しています。また、前述した「5年以上、かつ900日以上の勤務」という元々の条件も厳しいため、介護系の資格の中では難易度の高い試験といえるでしょう。
しかし、受験に合格して研修を修了し、晴れてケアマネジャーになれば、給与や待遇の向上に期待が持てます。また、更に良い条件での転職にも有利に働くことは確かです。

ケアマネジャーの資格を取ったら

ケアマネジャーの資格を取得し、更なる活動の場を広げるために転職をご検討しているという方は、滋賀県内で長年介護のお仕事紹介を行っている滋賀介護ジョブセンターをぜひ利用してみてください。ケアマネジャーに特化した求人も多数掲載しています。
また、専任のキャリアアドバイザーがお仕事のご紹介後も徹底フォロー。安心して転職活動を行うことができますよ。

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